いいことをしてスタンプを12個集める勝負を 勢いで始めてしまった。だが、勝負するからには負けたくない。
「そうだ!トイレ掃除をやろう!」
「え〜…トイレ掃除だか…」
不満そうな双子に 早速の説教が炸裂する。
「ぶわっかもん!トイレ掃除といえば罰の定番!おれさまは今まで何度もやらされてきた。
罰として使える。ということは、誰もやりたくない事ということだ。
たぶんGオンは絶対やらないぞ。やってるところが想像できない」
「たしかにそうだなぁ」
Zロリたちは作業服に着替え、掃除用具一式を持ってトイレに挑む。
「いいかおまえたち。トイレ掃除を楽しくする方法を教えてやるぞ」
「そ、それはぜひ聞きたいだ!」
「教えろください!」
「おばあちゃんが言っていた。トイレには〜それはそれはキレイな〜女神さまがおるぅんやで〜
だから トイレをキレイにしたら 女神さまみたいに別嬪さんになれるらしいぞ」
「それはすごいだ!」
「どんなキレイな女神さまか見てみたいだ!」
Zロリはトイレに明るく語りかけた。
「女神さまこんちは〜あなたのおトイレをピッカピカにいたしますよ!
あぁ、もし女神さまがおれさまのことを好きになったら…結婚式は天国でやることになるよな。そしたら…そしたら…
おれさまの結婚式にママが呼べるじゃないかぁっっ!!」
Zロリはうっとりと目を潤ませた。
ママはもうこの世にいないからと、あきらめていた親孝行ができるのだ。もう涙が止まらない。
「神様…ありがとう神様…」
…と、いつの間にかすぐ横にセミヌードの男が一人立っていた。 男は厳かに言った。
「私は神だ。トイレをキレイにすれば別嬪さんになれるなどと言っていたのはお前か。
トイレがキレイになることそのもので満足せず、さらに自分も別嬪になるという見返りを求めるとは何事か。
今からお前に天罰を下す。…すべての神よそしてすべての生命よ…」
降って湧いたような出来事に、双子は目を丸くしていたが、やがてZロリが苦しみ出した。
「あぁ…ッッ…なんだか…体の中が……あ、あ、あぁあッッ!!!」
かきむしるように作業服を脱ぐと、ツナギになっているため下までストンと落ちた。
「私だ」
下帯だけになって、ギリシャ彫刻のようなポーズをとる。
その姿はあまりにも美しく神々しく、隣に立っている神の姿も霞むほどだった。
神は少し驚いたように言った。
「お前だったのか」
「また だまされたな」
「だまされてはおらぬ」
「だいたい いきなり何だお前は。 トイレにいるのは女神さまじゃないのか」
「冷静になれ。男子トイレに女神がいたらヘンだろう」
「う〜ん…ナルホド!!」
「暇を持て余した」
「神々の」
「遊び」